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Jリーグ 6年前

松井大輔37歳、青天の霹靂だったリベロ起用の真相とは? 晩年に広がる未来への可能性

J2第2節、ホームにモンテディオ山形を迎えた横浜FCのエジソン・アラウージョ・タヴァレス監督は、MF松井大輔を3バックの中央で先発起用する采配を見せた。本人も青天の霹靂だったと語るこの起用法は、“奇策”だったのか?(取材・文:藤江直人)

text by 藤江直人 photo by Getty Images

立て続けの質問に指揮官が逆質問も

松井大輔
横浜FCの松井大輔は3日、ホームで行われたJ2第2節、山形戦で3バックの中央で先発出場を果たした【写真:Getty Images】

 語気をやや強めながら、それまで質問に答えていた横浜FCのエジソン・アラウージョ・タヴァレス監督が、マイク越しにメディアに対して切り出してきた。

「逆に質問させてもらってもよろしいでしょうか」

 モンテディオ山形と対峙した3日のホーム開幕戦で0-2の完敗を喫し、昨シーズンは一度も経験しなかった連敗で2019シーズンをスタートさせた直後のひとコマ。ニッパツ三ツ沢球技場内の一角に設けられた記者会見場に、ちょっとした緊張感が漂い始めた。

「お二人はいま、松井のことを質問されましたけれども、松井のことを尊重してその質問をされたのでしょうか。どうでしょうか」

 試合の総括から質疑応答に移り、山形戦で3バックの真ん中として先発出場し、4バックに移行した後半からは右サイドバックへとスイッチ。79分までプレーして、この試合がリーグ戦デビューとなった20歳のMF山本凌太郎と交代した37歳のベテラン、松井大輔への質問が続いた。

「松井をリベロで使ったことで、自分はミスをしましたか。どうでしょうか」

 立て続けに質問されたことで、懐疑的な視線を向けられていると過敏に感じてしまったのか。日本代表を含めて攻撃的なポジションで長く起用され、ワールドカップの舞台でも結果を残している選手だけに驚かされたと説明されても、まだまだ納得していない表情を浮かべている。

「よかったですか。それとも、悪かったですか」

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