北海道コンサドーレ札幌のジェイ【写真:Getty Images for DAZN】
J1の北海道コンサドーレ札幌に所属するFWジェイ・ボスロイドは、母国メディアのインタビューに対し、自身のキャリアや日本での体験を振り返った。英『BBC』が23日付でインタビューを伝えている。
イングランド代表として1試合の出場経験もあるジェイは、2015年に当時J2のジュビロ磐田に加入。J2得点王に輝く活躍で磐田の昇格に貢献し、2017年から移籍した札幌でもエースとしてゴールを重ねている。
タイでプレーしていた際に日本への移籍を選んだことは、「キャリア最高の決断のひとつ」だとジェイは感じているという。「中国からもっと高額なオファーもあった。イングランドに戻るオファーもあったが、戻りたいとは思っていなかった」と同選手は語る。
「ここ(日本)での生活もサッカーも楽しんでいる。サッカーは非常にテクニカルで、スタジアムや設備も本当に良い」とジェイ。日本サッカーのレベルについては「イングランドや欧州の無知な人々はいつもJリーグをけなしている。広く観られてはいないからだ」と、実際には決して低くはないと主張している。
だが、来日当初はサッカーに対する受け止め方の違いに戸惑う部分もあったとのこと。「日本の人々はいつも物事のポジティブな面を見ようとする。試合に負けても笑ったり冗談を言ったりする選手がいるのはおかしいと思っていたが、今では文化の違いだと分かる。僕としては本当に同意できるわけじゃないが、これからも変わることはないだろう」
チームメートと意見を言い合う際にも、これまで慣れ親しんだアプローチを変える必要があったと語る。「プレミアリーグでは声を荒げて議論したり罵ったりしても5分後には忘れている。日本ではそういうわけにはいかない。同じようにすると怒っていると思われてしまう」とジェイ。言葉だけでなく態度も“日本式”に変えてコミュニケーションを取る上で、通訳の存在に非常に助けられているとも説明している。
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