ヴィッセル神戸の一員としてJリーグデビューを果たしたダビド・ビジャ【写真:Getty Images】
今年もJリーグが開幕を迎えた。22日には他会場に先駆けて、セレッソ大阪がヴィッセル神戸をホームに迎えて1-0の勝利を収めている。
チケットは完売。金曜日の夜開催にもかかわらず4万2000人を超えるファンが詰めかけた長居スタジアムのピッチに、世界的スター選手が並び立った。神戸の3トップ、ルーカス・ポドルスキ、アンドレス・イニエスタ、そしてダビド・ビジャである。
ワールドカップ優勝経験を持つ3人の中で、ビジャはC大阪戦がJリーグで初めての公式戦だった。前半から主導権を握りながらも敗れてしまったが、試合後には「この試合のために多くの時間をかけて準備してきたし、素晴らしい雰囲気の中でプレーできたことを大変うれしく思う」とデビューの喜びを語った。
試合内容に関しても「自分たちが多くの時間でゲームをコントロールしてプレーできた」とある程度満足していたようだが、「前半にあったいくつかのチャンスを生かせなかったことが、うまくいかなかった大きな要因だと思うし、失点に関してもコーナーキックの中で1つのミスだった」と決め手を欠いての敗戦を悔やんだ。
シーズンを占う重要な開幕戦を落としてしまったが、ビジャは決して下を向かない。「自分たちのアイデンティティや、サッカーの姿勢はこのまま信じるべき」と説き、「僕たちが目指しているものは必ず高いところにたどり着くと思うし、素晴らしい結果を次の試合で手にすることができると思う」とファンマ・リージョ監督が目指すサッカーへの信念を口にした。
ビジャが「僕たちはゲームをコントロールすることが大前提としてチームを構築している」という、スーパースター3人を前線に並べた攻撃的なサッカーは果たして機能するのか。豪華な陣容を誇るだけに、今後も注目が集まりそうだ。
(取材・文:舩木渉)
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