大量補強で準備は整う
昨季の明治安田生命J2リーグを2位でフィニッシュしたことにより、大分トリニータは6年ぶりにJ1に挑むことになった。一時はJ3降格も味わった同チームだが、そこからわずか3年でJ1復帰。クラブは確実に成長を遂げている。
2018シーズンはJ2で最多となる「76得点」をマークした大分。昨季二桁得点を挙げた藤本憲明や馬場賢治、三平和司などには引き続き大きな期待が寄せられるが、今季の攻撃陣には昨季J2リーグで得点ランキング2位に輝いたオナイウ阿道やモンテディオ山形で昨季12得点を挙げた小林成豪、質の高いキックが持ち味の小塚和季が加わっており、さらに厚みが増した。彼らがJ1の舞台でどういった破壊力を見せるのかには注目だ。
また、高山薫(湘南ベルマーレ)、三竿雄斗(鹿島アントラーズ)といったJ1リーグでの経験が豊富な選手も加入している。彼らは新チームにおいて頼もしい存在となるはずだ。
今季のチームには将来有望な選手も多い。GK小島享介は各年代別代表で活躍しており、アルビレックス新潟より復帰した坂井大将も楽しみな存在。シーズン中の覚醒を期待したいところだ。
タイ代表としてAFCアジアカップ2019に出場したティティパンも大分にとっては大きな戦力となりそうだ。豊富な運動量と鋭いタックルが持ち味の同選手はJ1でもその能力を遺憾なく発揮したいところ。ティティパン自身もJリーグで活躍する同じタイ代表のチャナティップやティーラシンなどといった選手に刺激を受けているはずで、彼らのようにJリーグでも結果を残したいところだ。
新たに加わった選手は13人、そして退団した選手は15人。戦力は昨季から大幅に入れ替わった形となったが、片野坂知宏監督はうまくチームをまとめ上げ、J1残留という最大の目標を達成することはできるだろうか。