創造性溢れる選手育成に必要なこと
お久しぶりです。ジュニアサッカーを応援しよう!編集部の滝川です。
昨日、東京の小川町にあるベルサール神田で行われた、日本体育協会主催の平成24年度日本体育協会公認スポーツ指導者講習会を取材してきました。サッカー、バレーボール、柔道、新体操など…さまざまなスポーツ界から、多くの指導者やトレーナーの方が参加。会場は超満員。
その基調講演に弊誌及びWEBサイト『一語一得』で連載中の、池上正(京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクター)さんが招かれたからです。
皆さん、映像をまじえて紹介される、池上式メソッド
『怒鳴ったり叩かずして、子どもの考える力や創造力を引き出す指導』
の話に興味深々でした。
サッカーでは香川真司選手など技術はもちろん、判断力の優れた(ひらめきなどの創造性にもつながる)選手、考える力に長けた選手が生き残ります。
日本サッカー界では、以前から、創造力に溢れる選手の育成を目指していますが、そのベースは、やはり小学生・中学生になってきます。
私自身よく思うのですが、オトナになってから、突然、それは自分で考えなさい。自分で判断しなさいといわれても、なかなか動けないものです(これはスポーツに限りません)。
結局、そういったことをどこかで訓練、習慣化していない限り、難しいものなのです。
その習慣化が最もしやすいのは、やはりジュニア年代。
だからこそ、この年代の指導が、この年代に携わる指導者の力が重要なのではといつも感じています。
プロサッカー選手が、どのような子ども時代を過ごしたか。
これは多くのサッカーファンが興味を持たれる内容です。
これまで私は、プロサッカー選手の多くのジュニア時代の話を聞いてきましたが、皆さん、共通しているのは『①子ども時代から自分で考える。②ひらめいたプレーを試してみる。③とにかくサッカーが好き』でした。
最後に、四種(小学生)年代のサッカーは、どうしても親や、そこに携わる指導者のみの狭い世界ととらえられがちですが、日本サッカーの未来を論じるとき、一番の底辺である四種年代の状況を無視しては語れないものだと思います。
なぜ、Jリーグにお客が集まらないのか。
なぜ、ユース年代が年代別ワールドカップに出場できないのか。
日本サッカーが世界に追いつくためには、何が必要なのか。
イビツァ・オシム氏に多大なる影響を受け、のべ40万人の子どもを教えてきた中で確立された池上式メソッドは、こういった問題を解決する糸口になると、私は信じています。
【了】