この日も途中出場
スタメン出場を期待される状況は、香川真司にとって喜ばしいことだろう。ドルトムントではチャンスがなかったが、ベシクタシュに移籍してからは立て続けに出場機会を得ている。
デビュー戦でわずか3分の間に2得点を叩き込んだのが大きかった。さらに翌節もコンディションの良さを感じさせた。2戦連発とはならなかったが、周囲との連係から相手の守備を崩そうという意識は見えた。
そして今節、香川はいよいよスタメンかと思われた。ベシクタシュの2列目は強烈だが、香川も負けてはいない。シェノル・ギュネシュ監督の采配が注目されたが、結局、香川はベンチスタートだった。それでも、本人に焦りはないだろう。鮮烈なデビューを飾り、2戦目もチームの勝利に貢献した。途中出場という起用法でも自らを表現する自信もあるはず。
同じベンチスタートでも、今はポジティブな気持ちで戦況を見つめ、いつ自分の出番が来てもいいように準備できているのではないか。
試合は、スコアレスで迎えた41分に相手選手が退場となる。0-0のまま前半を折り返したベシクタシュだったが、後半を数的優位の状態で戦えることとなった。すると50分、セットプレーからアティバ・ハッチンソンが決めて先制に成功した。
そして62分、髪を染めた香川に出番が訪れた。
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