大分トリニータ在籍時のダニエル氏【写真:Getty Images】
日本のヴァンフォーレ甲府、名古屋グランパス、大分トリニータで計8シーズンを過ごしたブラジル人DFのダニエル(ダニエル・シルバ・ドス・サントス)氏ががんのため36歳の若さで死去した。各クラブが発表を行い、ブラジルメディアも報じている。
ブラジルの強豪クルゼイロなどでもプレーしていたダニエル氏は2009年にサン・カエターノからの期限付き移籍で甲府に加入。翌年は完全移籍し、甲府のJ1昇格に貢献した。
2011年に甲府でJ1を戦ったあと、翌年からは名古屋に移籍して2年間プレー。一旦ブラジルに帰国したあと、2014年9月には大分に加入した。チームがJ3に降格した2016年も残留し、J2復帰に貢献してJ3ベストイレブンに選出された。大分では2015年からキャプテンも務めた。
Jリーグでは合計216試合に出場して9ゴールを記録。2016シーズンを終えたあと大分を退団し、ブラジルに帰国して闘病生活を送っていたが、現地時間10日午前に死去したことが各所属クラブやブラジルメディアにより伝えられた。
ダニエル氏が在籍していた2016年から大分を率いている片野坂知宏監督は「その時から病と戦いながら身体にムチ打ち、トリニータのJ3優勝へ多大な貢献してくれました。本当に感謝しております。当時の強い精神力、誰よりもチームの成果を優先にプレーしていた事、引退後もきっと病に打ち勝って回復すると思っていました。本当に残念で仕方ありません」と追悼の言葉を述べている。
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