主力はほぼ残留
昨季は前半戦から好調で、サンフレッチェ広島には及ばなかったが首位争いをリードする存在だった。夏場以降に失速し、8月から10月にかけて8試合未勝利を経験。最終順位6位と、優勝争いから脱落している。それでも、この年から就任した長谷川健太監督の下、チームはハードワークを惜しまない集団となった。2018年に掴んだ手応えを確信に変えるためにも、今季は結果が求められる。
13ゴールを挙げたディエゴ・オリヴェイラは期限付き移籍から完全移籍へ移行し、最大の補強と言えるだろう。引き続きエースストライカーとして期待がかかる。また、彼以外の得点源も欲しいところ。サガン鳥栖から加入した東京五輪世代のFW田川亨介は首都クラブでさらなる飛躍を遂げられるか、注目だ。アタッカー陣には永井謙佑もおり、タイプの異なる選手をいかに組み合わせるかも重要になる。
横浜F・マリノスへの期限付き移籍を終えて復帰した久保建英も、今季は勝負の1年となる。長谷川監督の要求に応えながら、持ち前の攻撃センスは発揮したいところだ。
昨季の主力はほぼ残った。米本拓司が名古屋グランパスに完全移籍したのは痛かったものの、新加入のアルトゥール・シルバらがボランチ争いを活性化できれば、クオリティは落ちないのではないか。
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