エバートン対ウォルバーハンプトン戦に侵入した黒猫【写真:Getty Images】
現地時間2日に行われたプレミアリーグ第25節のエバートン対ウォルバーハンプトン戦で、ピッチ上に1匹の猫が侵入したことで、試合が約4分間にわたって中断されるという珍事が起こった。英メディア『BBC』などが伝えている。
試合は前半を2-1のリードで折り返したウォルバーハンプトンが66分に3点目を追加。その直後、どこからともなく現れた黒猫がピッチ上を走り回り、審判はプレーを中断させた。
犬などの動物が試合中にピッチに入り込むことは稀にあるが、多くの場合はすぐにピッチ外へ追いやられてしまう。だがこの試合では選手もスタッフもほとんど猫を止めようとはせず、最終的に猫が自らピッチ外に出るまで試合は約4分間にわたって中断された。その影響で、試合終了前には7分という長いアディショナルタイムが取られることになった。
英国のメディアやファンは、強い存在感を発揮したこの黒猫に対して盛んに反応。ホームチームが不甲斐ない戦いを見せていたこともあり、エバートンサポーターからは「あの猫と契約しろ」というチャントも歌われていたという。リバプールのジョー・アンダーソン市長も「エバートンファンにとってはあの猫が唯一のエンターテインメントだった。ウルブスのディフェンスラインの裏やエリア内に侵入することができた唯一の存在だった」とツイートしている。
しかし、エバートンにとっては単に微笑ましいエピソードでは済まないかもしれない。『BBC』は、昨季チャンピオンズリーグの試合でピッチ上に猫が侵入したことで、トルコのベシクタシュがセキュリティ不備であるとして欧州サッカー連盟(UEFA)から罰金処分を科された例があることも伝えている。
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