ユベントスが抱える問題
ユベントスはここ数試合、非常に厳しい戦いを強いられている。
サウジアラビアで行われたスーペルコッパでは、ミランに試合を支配されていたところをクリスティアーノ・ロナウドのゴールでなんとか競り勝った。
さらに前節のラツィオ戦では大苦戦。プレスに苦しみ中盤でミスを連発しては、ボールを奪われ速攻の雨にさらされた。これも終盤のPKでなんとか勝利は得たが、「今シーズンで最悪のパフォーマンスだった」とジョルジョ・キエッリーニも地元メディアに認めていた。
接戦でも勝ちを得る力があるいうのが、ユーベの強さの源流ではある。前半戦では、そのようにして拾ってきた勝利も数多くあった。だが、ついにそうもいかなくなった。
30日のコッパ・イタリア準々決勝アタランタ戦はなんと0-3で完敗。アンドレア・バルザーリにレオナルド・ボヌッチが故障欠場し、キエッリーニまでが負傷交代を余儀なくされたDFラインは、アタランタ攻撃陣の圧力に押し負けて崩壊。中盤でも執拗にプレスを受け攻撃を塞がれると、ゴール前のスペースも消され攻撃でも打つ手がなかった。
問題を抱える中、仕切り直しで臨んだ2日のパルマ戦。だがその結果は3-3だ。ロナウドの2ゴールなどで3-1とリードしながら、終盤に追いつかれて勝ち点2を失った。試合巧者で知られるこのチームにしては珍しく、試合のまとめ方に失敗していた。
守備には不安があった。重鎮がいない中、DFラインは大幅に入れ替えられた。アレックス・サンドロや、アタランタ戦でミスを連発していたマッティア・デ・シーリオはリザーブに。そして肝心のCBには、ダニエレ・ルガーニとヴィッセル神戸に行きかけていたところを割り込んで取ったマルティン・カセレスがコンビを組んだ。