ゴールを新たな仲間に捧げるカーディフの選手たち【写真:Getty Images】
現地時間2日に行われたプレミアリーグ第25節のカーディフ対ボーンマスでは、スタジアム全体で一人の選手に祈りが捧げられた。英『デイリー・メール』などが伝えている。
カーディフはこの冬、ナントからアルゼンチン人FWエミリアーノ・サラを獲得した。この一戦のマッチデイ・プログラムの表紙にもなった同選手だが、まだチームに合流していない。サラはカーディフへ移動中に行方不明となったのだ。
カーディフの選手はサラのことを想い、この一戦のウォーミングアップでサラの顔がプリントされたシャツを着た。スタジアムの外には多くの花が捧げられ、サラの名前が入ったグッズを持ったファンも多く見られている。
試合前には大型スクリーンでサラの写真が表示されて黙祷。開始5分にカーディフが先制した際には、選手たちが新しいチームメートがプリントされたシャツを掲げた。同選手の年齢にちなんで28分には観客が立ち上がって拍手を送っている。
サラはいまも消息不明だ。同選手を乗せた飛行機の捜索は一時打ち切られていたが、ナントを率いる元日本代表指揮官ヴァイッド・ハリルホジッチ監督らサッカー関係者を含む4000人以上の人々から資金が集っており、3日から水中調査が開始されることになっている。
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