UAE代表のアルベルト・ザッケローニ監督【写真:Getty Images】
AFCアジアカップ2019準々決勝の試合が現地時間25日に行われ、UAE代表がオーストラリア代表を1-0で下して準決勝進出を決めた。UAE紙『ザ・ナショナル』は試合後のアルベルト・ザッケローニ監督のコメントを伝えている。
今大会の開催国でもあるUAEは前回王者のオーストラリアに対して68分に先制。元横浜F・マリノスのDFミロシュ・デゲネクによるバックパスをFWアリ・マブフートが奪い、GKをかわしてシュートを流し込んだ。この1点が決勝点となり、UAEが5大会ぶりの4強進出を果たした。
「今日のUAEは素晴らしい姿を見せた。王者オーストラリアを相手に、勝利にふさわしい戦いだった。良い守備をして、良い攻撃をした。空中戦では苦戦したが、良い戦いをして勝つことができた」とザッケローニ監督は試合を振り返った。
UAE監督に就任以来、結果が振るわないことや守備的なスタイルに対して批判もあったが、自国開催の大舞台で結果を出すことに成功している。「私は現実的な監督であり、批判への覚悟は常にできている。手持ちの戦力を適切に活用しなければならない。何より大事なのは選手たちが監督を信頼していることだ」と述べ、批判は意識していないと主張した。
準決勝ではカタール代表と対戦するが、「正直に言ってあまりカタールのことを考えてはいなかった。(16強で対戦した)キルギスとオーストラリアに集中していた。今日とはまた別の試合になるが、明日から分析を開始する」とザッケローニ監督は1試合1試合に全力を尽くす姿勢を強調している。
2011年大会では日本代表を率いてアジアカップ制覇を成し遂げたザッケローニ監督。森保ジャパンが決勝進出を果たしたとすれば、最後の壁として立ちはだかることになるかもしれない。
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