イラン戦では攻撃陣が停滞感を打ち破る必要がある
24日の2019年アジアカップ(UAE)準々決勝・ベトナム戦(ドバイ)で今大会3度目の「ウノゼロ(1-0)勝利」を挙げた日本代表。攻撃の手詰まり感は依然として拭い切れていないが、長友佑都(ガラタサライ)が「締めるところでは締めてるし、したたかなチームになってきている」と強調したように、特に守備面で成熟度を増した集団になっているのは確かだろう。
しかしながら、28日の準決勝の相手・イランは長友や吉田麻也(サウサンプトン)ら2018年ロシアワールドカップ16強戦士たちでも零封できるかどうか未知数な相手。1トップのエースFWサルダル・アズムン(ルビン・カザン)は傑出した得点力を誇り、2列目に陣取るアレリザ・ジャハンハフシュ(ブライトン)、アシュカン・デジャガ(トラクトル・サジ)らも技術とパワー、パスセンスに長けている。この相手を完封するのは日本にとって非常に難易度の高いテーマになりそうだ。
そういうイラン相手だけに、攻撃陣が停滞感を打ち破ってゴールを奪う道筋を見出す必要がある。次戦こそスタメン復帰するであろう絶対的1トップ・大迫勇也(ブレーメン)を軸に攻めを活性化させ、多彩なバリエーションで相手をかく乱するような形に持ち込むことが、ファイナル進出のカギになる。
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