ヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】
フランス1部のナントを率いる元日本代表指揮官のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、カーディフ・シティへの移籍決定後に飛行機ごと行方不明となったFWエミリアーノ・サラの生存を信じている。仏紙『レキップ』が同監督のコメントを伝えた。
ナントのエースとして今季リーグアンで12ゴールを挙げる活躍を見せていた28歳のアルゼンチン人FWサラは、冬の移籍市場でプレミアリーグのカーディフへ完全移籍することが決定。だが同選手を乗せてナントからカーディフへ向けて飛び立った小型機は、英仏海峡上で消息を絶った。
3日間にわたって捜索が行われたが機体は発見されず、警察当局は24日に捜索の打ち切りを発表。搭乗していたサラとパイロットの2名の生存はほぼ絶望視されている。
ナントは24日にサラの行方不明が伝えられて以来初となる練習を行い、その後ハルリホジッチ監督がメディアに口を開いた。「人生は時に残酷であり不当だ」と同監督は落胆を見せつつ、サラの奇跡的な生存を諦めてはいないと主張した。
「(捜索の続行を要求する)家族の決断を尊重する。事故については何も確認されておらず、まだ望みは残っている。我々はまだサプライズを待っている。すぐに届いてほしい。だから冥福を祈ることもないし、黙祷を捧げることもない。死去を断定できる証拠がない限り我々は待っている」と監督は語っている。
サラを非常に高く評価していたハリルホジッチ監督は、同選手の売却をめぐってクラブと意見が衝突し、クラブがサラを放出するのであれば退任する可能性があるとも伝えられていた。だが放出が決定しただけでなく、その後にあまりにも衝撃的な事態が発生することになってしまった。
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