乾貴士【写真:Getty Images】
【日本 1-0 ベトナム AFCアジアカップ2019・準々決勝】
日本代表は24日、AFCアジアカップ2019・準々決勝でベトナム代表と対戦し1-0と勝利した。
乾貴士は1-0で迎えた後半途中から出場。「しっかり守備から入ってくれとも言われていましたし、あとはスペースが空いてきていたので、そのスペースで受けて前を向けとは言われていました」と、ピッチに立つ際に受けた指示について明かした。
チームはこの日も苦しみながらも勝利した。これについて乾は「もちろん内容はもっと良くしていかないといけないですけど、あれだけ引かれると難しくなってくるので。簡単な試合ではなかったですし、それでも勝ち切れているのはいいことだと思いますし、勝って次に進めたということが大きいんじゃないかと思います」と、準決勝進出への手応えを口にした。
またこの日、乾がスペイン1部のベティスから同アラベスへ期限付き移籍することが発表された。
「ベティスで半年間しかいなかったですけど、半年間何もできなかったという悔しさと情けなさをすごく感じています。悔しい移籍ですけど、ただやっぱりここに来てもそう思いましたし、あっちにいる時もそう思っていましたけど、やっぱり試合に出ないと。
アラベスでもちろん出られるかどうかはわからないですけど、でもやっぱりあれだけベティスでチャンスがないというのは自分の中ではもちろん想像もしていましたけど、やっぱり悔しかったですし。
試合に出たい欲というのがすごくあったので、やっぱりそういう話がアラベスから来た時に、チャレンジというか、このチャレンジはいいチャレンジとは言えないかもしれないですけど、自分にとってはすごくありがたい話だったので、そこで試合に出るために頑張っていきたいというふうに思って決めました」
アラベスからのオファーに感謝していると乾は言う。「半年しかいなかったということは、周りの方が見たら、批判される方も多いと思いますけど、それも仕方ないと思います。けど自分自身にとっては、アラベスからの話は本当にありがたい話だったので…まあ、ありがたかったですね」と胸中を明かした。
まずは日本代表の一員としてアジアカップ優勝に貢献し、新天地で活躍したいところだ。
(取材:舩木渉【UAE】、文・構成:編集部)
【了】