大迫勇也【写真:Getty Images】
日本代表は現地時間23日、UAE・ドバイ市内のスタジアムで、AFCアジアカップ2019のベスト8・ベトナム戦に向けた前日練習を行った。
この日の練習ではベスト16・サウジアラビア戦後に負傷離脱したMF青山敏弘を除く22人がピッチに登場。全員で汗を流した。負傷により試合から遠ざかっていたFW大迫勇也、GK東口順昭も他メンバーと同じように練習メニューをこなした。明日の試合出場は問題ないだろう。
ベスト8への大一番だが、高い緊張状態にあるわけではない。選手らは談笑しながら練習をこなし、ボール回しでは笑い声も多かった。リラックスした状態で明日の試合は臨めそうだ。
ベトナム戦は重要な試合であるものの、サウジアラビア戦の消耗も激しく、またベスト4以降を考える上でもある程度のメンバーの入れ替えは必要だろう。さらに累積警告にも注意しなくてはならない。イエローカード累積2枚で次戦が出場停止となるが、ベスト8終了時点でそれがリセットされる。つまり既に1枚警告を受けている選手はあえて休ませるということも想定される。
明日のスタメンは予想が難しいが、武藤嘉紀が出場停止のため1トップは大迫の復帰が濃厚。ただし、可能なら60分程度で交代したい。それまでにリードしているのが理想だ。南野拓実と堂安律はともに警告1枚。両方あるいはどちらかはベンチスタートとなるのではないか。
中盤では柴崎岳とコンビを組むのは塩谷司になる可能性もある。ベスト4はイランになると見られており、今大会最強の相手のために遠藤航は温存してもおかしくない。
ベトナムは近年急激にレベルを上げており、昨年のアジア大会で日本は敗れている。簡単な試合にならないのは間違いないが、それでも実力差はまだある。優勝を目指す日本にとって、ここは先を見据えながら勝つ必要がある。
ウズベキスタン戦のようにレギュラー格だけでなく全員の力を結集して乗り切るべきだ。ここで「死闘」を演じるようでは優勝は難しい。ベスト8ベトナム戦は日本時間24日22時キックオフ。
(取材・文:植田路生【UAE】)
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