チャナティップと呉曦【写真:Getty Images】
【タイ代表 1-2 中国代表 AFCアジアカップ2019 ラウンド16】
AFCアジアカップ2019決勝トーナメントのラウンド16が現地時間の20日に行われ、J1北海道コンサドーレ札幌MFチャナティップ率いるA組2位のタイ代表はC組2位の中国代表と対戦。結果は2-1で中国が勝利し、準々決勝に進出した。
タイ代表はチャナティップ、大分トリニータに加入したMFティティパン、横浜F・マリノスへの期限付き移籍が決まったDFティーラトンが先発に名を連ね、さらに期限付き期間満了でサンフレッチェ広島を退団したFWティーラシンも先発した。
試合は27分、スルーパスに抜け出した中国FW武磊がペナルティエリア内でシュートを放つも、GKシワラックに阻まれる。対するタイは31分、ティーラトンの左コーナーキックから、最後はティティパンのシュートに反応したFWスパチャイがワントラップして右足でシュート。これがゴール左に決まり、タイが先制した。
1点ビハインドの中国代表指揮官マルチェロ・リッピはフォーメーションを4バックから3バックに変更し、後半に臨む。すると53分、スルーパスに抜け出した武磊がペナルティエリア内でシュート体制に入るも、シュートを打てず。だが、中国が後半からエンジンをかけてきた。
すると60分、左サイドを崩した中国はグラウンダーのクロスに中央で反応した于大宝がダイレクトシュート。これはシワラックの好セーブに阻まれた。すると67分、ティーラトンの安易なパスミスを拾った中国が、右サイドからクロスボールを供給。そのボールに代わって入ったFW肖智がヘディングシュート。一度はシワラックに阻まれるも溢れ球を肖智が押し込み、中国が同点とした。
同点とした中国は勝ち越しのチャンスを迎える。浮き球に反応した武磊がFW郜林が落とすと、ペナルティエリア内でタイDFに倒され、PKを獲得。このPKを郜林が自ら決め、中国が勝ち越しに成功した。
その後も中国が3点目を狙いにいくが、決めきれない。対するタイは前半とは打って変わって、中国に押し込まれる時間が続き、最後まで同点ゴールを奪うことができなかった。中国がタイ代表に2-1と逆転勝ちし、準々決勝へ駒を進めた。勝った中国は24日にイランとオマーンの勝者と準決勝進出をかけて対戦する。
【得点者】
31分 1-0 スパチャイ(タイ)
67分 1-1 肖智(中国)
71分 1-2 郜林(中国)
【了】