日本代表の森保一監督【写真:Getty Images】
UAEで開催中のAFCアジアカップ2019に出場している日本代表は、現地時間21日に行われる決勝トーナメント1回戦の試合でサウジアラビア代表と対戦する。前日会見で森保一監督が試合への見通しを語った。
日本代表はトルクメニスタン、オマーン、ウズベキスタンと対戦したグループステージで苦戦を強いられながらも3連勝を収め、グループ首位で決勝トーナメント進出。第3戦では先発メンバーを10人入れ替えるなど、これまでに負傷したGK東口順昭を除くメンバー全員が試合に出場した。
今大会では戦いながらチームが成長を続けていくことも見据えている森保監督だが、「大前提としては勝つことを考えてやっている」と強調。「グループステージでは22人がプレーしたが、経験を積ませるだけとは思っていない。明日の試合、勝利を目指して勝てるように選手を決めていきたい」と先発メンバーを選ぶ上での考えを述べた。
今大会はここまで3試合中2試合が逆転勝利。先制されてもひっくり返すことができる力を見せているとはいえ、守備面には不安も感じさせている。「得点も大事だが、失点をしないこと。守り重視の試合をするというわけではないが、失点しないように」と森保監督は修正すべき点を挙げた。
サウジアラビアは2連勝でグループ突破を決めたあと、カタールとの最終節に敗れて2位通過となった。「サウジアラビアは反省を活かしながらモチベーションを上げてくる。そこを受けずに、我々は勝利するという気持ちでやっていきたい。サウジアラビアは個もチームもレベルが高く、アグレッシブに戦ってくる」と森保監督は相手についてコメントしている。
初戦で2ゴールを挙げたあと、負傷でその後の2試合を欠場したエースストライカー大迫勇也の状態も気になるところだ。「大迫の状態は上がってきている。本人ともメディカルとも話をして、どうするのか考えていきたい」と指揮官は起用に慎重な姿勢ながらも復帰の可能性を示唆している。
(取材:植田路生、文・構成:編集部)
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