出会い頭でまさかの「ちょっと待って」
アジアカップには日本代表以外のチームにも多くの日本にゆかりのある選手が出場している。例えばタイ代表には北海道コンサドーレ札幌に所属するチャナティップがおり、フィリピン代表では母が日本人でもと浦和レッズユースの佐藤大介が主力として活躍している。
外国人選手としてJリーグに籍を置く選手はチャナティップ以外にもいる。ウズベキスタン代表のMFフォジル・ムサエフもその1人。ジュビロ磐田に所属する30歳のMFは、17日に日本代表と対戦する。
グループFの1位と2位をかけた一戦を翌日に控えた16日、ムサエフは宿泊するホテルで独占インタビューに応じてくれた。短い時間ではあったが、彼の人柄の良さとモチベーションの高さがにじみ出る取材となった。
エレベーターから降りてきたムサエフは、日本語で「ちょっと待ってね」と言うとスマートフォンでチーム広報にメッセージを入れる。その返信と広報の到着を待つまでの間の会話は、なんとほとんど日本語だった。
ムサエフの「Jリーグの開幕、いつだっけ?」という問いから始まり、「2月22日と23日ですね」とこちらが返すと、ウズベキスタン代表MFは「そうだったね。ジュビロは松本と開幕戦。楽しみだね〜」と笑顔を見せる。
話題はJリーグの移籍にも及んだ。ムサエフは「杉本(健勇)が浦和、都倉(賢)がセレッソに移籍したね? さっきインスタで見た。あと、ヴィッセルのボランチ…藤田(直之)もセレッソね? 今日ジュビロにも新しい外国人が来た」と、今シーズンの動向にも注目しているようだった。これらの発言も、全部流暢な日本語である。
そうこうしているうちにウズベキスタン代表のチーム広報が到着し、英語でのインタビューが始まった。