ポーランド代表のヤクブ・ブワシュチコフスキ【写真:Getty Images】
ドイツのヴォルフスブルクを退団したポーランド代表MFヤクブ・ブワシュチコフスキは、古巣である母国ポーランドのヴィスワ・クラクフに無給で加入し、しかもクラブに多額の寄付を行うことが明らかになった。ブンデスリーガ公式サイトなどが伝えている。
過去にはボルシア・ドルトムントで長年にわたって活躍し、香川真司らとともに2度のブンデスリーガ優勝などに貢献した“クバ”ことブワシュチコフスキ。ポーランド代表としても同国歴代最多の104試合に出場し、ロシアワールドカップにも参加していた。
2016年にヴォルフスブルクへ移籍したが、今季は公式戦2試合のみの出場にとどまっており、契約を解消して母国でクラブを探すことが今月3日に発表された。その後、2007年にドルトムントに移籍するまで所属していた古巣のヴィスワがブワシュチコフスキの加入を発表した。
通常であれば選手を獲得するには多額の移籍金が必要となることが多く、フリー移籍だとしても年俸は発生する。だがブワシュチコフスキは破産の危機に陥っている古巣を助けるため、異例の条件でヴィスワに加入することを決めたという。
ブワシュチコフスキはヴィスワからの給料を受け取らず。逆にクラブが他の選手への未払い給与を支払うのを助けるため、約30万ユーロ(約3800万円)を寄付するとのことだ。ドルトムントもクバのこの古巣愛に感嘆し、同選手を讃えるツイートを投稿している。
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