大迫の代わりに先発したのは北川航也だった
大迫勇也(ブレーメン)の右でん部打撲が再発し、2019年アジアカップ(UAE)2戦目にして絶対的1トップを欠くことになった日本。13日のオマーン戦(アブダビ)で森保一監督が誰を代役に選ぶかは非常に興味深いところだったが、大方の予想だった2018年ロシアワールドカップ組の武藤嘉紀(ニューカッスル)ではなく、22歳の若きFW北川航也(清水)が抜擢された。
9日のトルクメニスタン戦(同)では後半途中からピッチに送り出されながら、最初の入りでミスをしてリズムに乗れず、不完全燃焼だった若武者が短期間で巻き返しを見せてくれるのか。そこはこの試合最大の注目点と位置付けられた。
日本通のピム・ファーベク監督率いるオマーンは前半立ち上がりから想定以上のハイラインを敷いてきた。裏への飛び出しを得意とする南野拓実(サルツブルク)や北川にとっては非常にやりやすい状況。実際、背番号9は試合開始からの25分間に4度も決定機を迎えた。これを決めていたら、日本はもっと楽に戦えたはずだったが、相手GKの好セーブなどに阻まれ、決めきれない。
26分に原口元気(ハノーファー)のラッキーなPK弾で何とか1点をリードしたものの、その後はタテへの突破も封じられ、攻めが膠着状態に陥ってしまう。北川が巧みなポストプレーでサイドにボールを散らすシーンも散見されたが、多くの時間帯は南野とのいい距離感が取れず、ポジショニングも中途半端なっている印象が色濃く残った。