当該サポーターグループについては無期限の入場停止処分
3月8日に行われたJリーグ第2節、浦和レッズ対サガン鳥栖の試合において浦和レッズサポーターによって「JAPANESE ONLY」などの横断幕が出された問題で、クラブ側がはっきりと差別的行為だったと認めた。
公式サイト上でクラブは「浦和レッズは、当該横断幕について、掲出に至った背景や掲出の場所等を含め総合的にみて差別的行為と判断しております」と発表。このような事態に陥った経緯、ならびに事態の対処に遅れたことを謝罪した。
当日の経緯と警備体制について詳細を述べた上で、処分も発表。
問題行動を行ったサポーターが所属する当該サポーターグループは「無期限の活動停止」。そこに所属するメンバー全員に対して、浦和レッズが出場するすべての試合について無期限の入場禁止処分とした。当該のサポーターグループ全体が「問題あり」と判断した。
クラブマネジメントにも非を認め、淵田敬三社長は役員報酬の自主返納(20%、3ヵ月間)を申し入れ、クラブも受け入れた。関係社員についても社内規定に従って処分を検討する。
その上で、今回の差別的行為についてクラブは、「Jリーグの一員、スポーツクラブのひとつとしての存在意義を失うという深刻な危機に直面していると認識している」とし、これを機会に「生まれ変わる」ことを宣言。スタジアムに「政治と宗教」を持ち込まないなど環境整備に努めていくという。
今週末行われるサンフレッチェ広島戦以降は、あらゆる試合で「浦和レッズのファン・サポーター全員に対し、すべての横断幕、ゲートフラッグ、旗類、装飾幕等の掲出を禁止」なども発表された。