吉田麻也【写真:Getty Images】
【日本 3-2 トルクメニスタン AFCアジアカップ グループリーグ第1節】
AFCアジアカップUAE2019のグループステージF組第1節が現地時間の9日に行われ、日本代表がトルクメニスタン代表に3-2の勝利を収めた。
DF吉田麻也は試合を振り返り「自分たちが本当に、この試合に懸ける決意と覚悟を持って試合に臨めたのか自問自答しなければいけない結果になったんじゃないかと思います。入りは非常に悪くて、ミスもたくさん起きましたし、アンラッキーな形、もちろん素晴らしいゴールではあったと思いますけど、失点してから自分たち自身で試合を難しくしてしまったので」と反省の弁を口にした。
一方で「ハーフタイムに話し合って、後半うまく改善して、もちろん大迫が素晴らしいパフォーマンスを出してくれましたけど、なんとか巻き返して勝点3を取れてスタートできたのは、もっとも大きなポイントかなって思います」とポジティブな面も挙げている。
2失点を喫した守備面について「前半も失点以外のところで、危ないシーンが2個くらいあって、そこら辺がやっぱり、アジアで戦うときに一番気をつけなければいけないところですし、2失点目、PKのところでも自分たちのミス、特にボールを失う場所と、失い方、横や後ろへのパスがミスになると、一気にカウンターを食らってしまうので、前に前に勢いを持ってプレーするっていうのを徹底して心がけていきたいと思います」と今後への課題も見えたようだ。
攻撃面では後半に堂安律が決勝ゴールを挙げはしたものの、親善試合で躍動していた若手が苦労していた。「前半はほとんど身体が動いていないと感じたし、僕自身もそうでしたけど、後半はもちろん危機感が増したっていうのもあるし、身体が動くようになってきたっていうのもあるし。相手のインテンシティや組織が乱れてきたっていうのもあるし、そういう要素がいろいろ重なったんじゃないかって思います」と吉田は分析している。
チーム2点目の起点となったプレーについては「前半も空いていて、一個長くなってしまったんですけど、大事なのは佑都と元気の動きが連動していることと、律と宏樹が連動していること、律が中に入ったタイミングで宏樹が前に出なくちゃいけないし、っていう連動がうまくいっていなくて、各駅停車のパスが前半は多かったので、後半は僕が出したときもそうですけど、ひとりが動き出して、それと連動してSBとかサイドハーフがボールを受けるっていうので、相手のプレスをかいくぐることができて、岳が出したボールもそうですけど、うまくそこはできるようになったと思います」と語っている。
「コンディションに関しても明らかに今日がマックスの、ピークに来ているとは思わない。気候や環境に適応していかないといけないですし。だから、もっともっと2試合目、3試合目でどんどん良くならないといけないんじゃないかなって思います」と今後はさらに改善される事を強調した。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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