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長友佑都、後半の「泥臭いサッカー」を勝因に。堂安律のメンタルにも賛辞

text by 編集部 photo by Getty Images

長友佑都
日本代表の長友佑都【写真:Getty Images】

【日本 3-2 トルクメニスタン AFCアジアカップ グループリーグ第1節】

 AFCアジアカップUAE2019のグループステージF組第1節が現地時間の9日に行われ、日本代表がトルクメニスタン代表に3-2の勝利を収めた。DF長友佑都は、日本が後半から戦い方を変えられたことを勝因に挙げている。

 前半に先制を許してビハインドで折り返すことになった展開について、「アジアカップの洗礼を浴びかけましたね」と長友。だが、「このくらいでいいと思います。若い選手たちは、アジアカップは甘くないということを今日の試合で学んだと思うので」とポジティブにも捉えている。

 初戦で辛うじて引き分けた2011年大会では最終的に優勝を飾ったのに対し、3連勝でグループを突破した前回大会は準々決勝敗退に終わった。「2015年の時はうまく行きすぎて、決勝トーナメントに入って気持ちが引き締まらなかった。2011年は厳しい試合を戦いながら成長していった」と長友は自身の経験した大会を振り返った。

 前半の苦戦については、「引いた相手に対して綺麗なサッカーをしようとしすぎましたよね」と分析。しかし、後半には「ガラッとチームの戦い方を変えて、攻撃の幅がすごく出てきた。綺麗なサッカーだけじゃなく、泥臭いサッカーを織り交ぜて逆転できたのは良かったんじゃないかな」とチームの変化について語った。

「メディアの皆さんもファンの皆さんも、サッカーを応援する人全体に気を引き締めてもらえた試合だったと思います。本当にこれを絶対に次に繋げたいです。ひとつひとつ勝っていって、苦しんで成長していく、そういうチームを見たいし、そういう若手を見たいですよね」と長友は、苦しみながらの勝利がもたらす今後への好影響を期待している。

 20歳の堂安律は最初の失点の場面でボールを失ったが、後半には決勝点となるチームの3点目を挙げた。長友は自身のサポート不足にも失点の責任があったと述べつつ、ミスを引きずらない堂安の精神的な強さには賛辞を送った。

「あそこで下を向かない、それでも仕掛け続けることが彼のメンタルの強さですよ。20歳で初めて公式戦に出て、自分のミスから失点した。普通はナーバスになったりネガティブになったりして、仕掛けられなくなる選手がほとんど。彼の良さはそれでも仕掛けるところ。だからゴールに繋がったと思う」と堂安への評価を口にしている。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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