南野拓実は森保ジャパンとして3試合連続ノーゴール中【写真:Getty Images】
【日本 3-2 トルクメニスタン AFCアジアカップ グループリーグ第1節】
現地時間9日、日本代表はAFCアジアカップ・グループリーグ第1節でトルクメニスタン代表と対戦し、3-2で勝利を収めた。
森保一監督率いる日本代表のアジア杯での目標は、当然トロフィーを掲げることだ。今大会から出場国枠が増えたため、ファイナルまでの道のりはより一層厳しいものとなったが、そこに辿り着けなければ失敗というレッテルを貼られてしまうのは間違いないだろう。
サポーターの期待も高まっているはずだ。それもそのはず、森保ジャパン発足後、チームは国内での親善試合を5戦行い4勝1分という成績を収めている。その中には、ロシアワールドカップでベスト8に進出するなど世界でも屈指の強豪国であるウルグアイ代表も含まれている。そういったチーム相手に堂々と立ち向かい、勝利を収めた日本代表には称賛の声が多く聞かれた。だからこそ、サポーターは日本代表のアジア制覇に大きな期待を寄せている。
そんな森保ジャパンを支えるのは、中島翔哉、南野拓実、堂安律の“NMDトリオ”である。欧州で活躍する3人の戦士は、積極的な姿勢を失わず、日本の攻撃陣を牽引。そのプレーには長友佑都や原口元気も刺激を受けていた。
中島は残念ながら負傷により、アジア杯メンバーから外れる形となったが、南野、堂安の2名はUAEの地に乗り込んでいる。後者は初戦となったトルクメニスタン戦で1ゴールを挙げるなど、キレキレのプレーを披露し、日本の勝利に大きく貢献した。優勝へ向けて、この男には継続して結果を残してほしいところである。
もちろん、南野にも大きな期待が寄せられる。しかし、現在の同選手は正念場を迎えているといっても過言ではないのかもしれない。
昨年に行われたコスタリカ代表との試合でA代表初ゴールをマークすると、続くパナマ戦でも1得点。ウルグアイ代表とのゲームでは2ゴールをマークするなど、3試合で4得点という申し分ない成績を残した。しかし、昨年11月に行われたベネズエラ代表戦でノーゴールに終わると、同月のキルギス戦(途中出場)でも0得点となった。
そして、現地時間9日に行われたトルクメニスタン代表とのゲーム。南野はトップ下の位置で先発出場を果たしたが、攻撃面でうまく存在感を放つことができず、72分で無念の途中交代となった。背番号9にとっては苦いアジア杯デビューとなってしまったのかもしれない。
森保ジャパンの一員として3試合連続ゴールを挙げた後、3試合連続でノーゴール。まだ試合は残されているが、南野は確実に正念場を迎えている。しかし、この男の存在は森保ジャパンにおいて不可欠であることは間違いない。次のオマーン代表戦で再びゴールネットを揺らし、調子を取り戻してもらいたいところだ。その先に、日本代表のアジア制覇が見えてくるかもしれない。
【了】