柴崎岳【写真:Getty Images】
UAEで開催中のアジアカップで2大会ぶりの優勝を目指す日本代表は7日、9日に対戦するトルクメニスタン代表戦を前にアブダビ市内で練習を行った。日本代表に招集されている柴崎岳は、練習後の取材に答えている。
まず、チームのまとまり具合や手応えについて聞かれると「9月から継続的に同じような練習というか、戦術の落とし込みをやっていますし、選手の意識付けもできていると思います」と語っている。
トルクメニスタンは引いて守ってくると予想されるが、自身のポジションで意識することに関して「試合の流れ、状況を見ながら個人的には適切にポジショニングをしていかなくてはいけないと感じています。おしゃったとおり引いてくる可能性はありますし、そのなかで僕のところから攻撃をスタートさせて、良い形でフィニッシュまでつなげられれば良いですし。また、ポジションのバランスを考えて相手のカウンターを想定しないといけないので、バランスだけはしっかり保ちながら良い形でペースを取れれば、精神的にもチームが楽になると思います」と答えた。
トルクメニスタン代表の映像を見て、どんな印象を持ったか聞かれると「うーん、奪ってからのカウンター、縦に速く付けてくるなと感じました。あと見ないで出してくるパスもあるなと。同じチームでやっている選手が多い中で意思疎通は取れているのかなと思います。引き締めてやりたいです」とコメント。
そういう相手に対して一番気を付けなくてはいけないことについては「相手のことを意識して、相手によってモチベーションなど色んなことが左右されるよりは、自分たちにフォーカスしながら自分たちが今、なにができるかを全力で取り組まなければいけません。そのなかで良いパフォーマンスができればどんな相手にも勝てると思います。精神的な面でも自分たちの成長を目指したい」と話している。
今大会、優勝候補のオーストラリア代表が初戦で敗れた。改めて初戦の難しさを感じているか聞かれると「そうですね、オーストラリアのようなチームでもそういうことは起こりますし、そういったことが起こり得るとしっかり想定しなくてはいけないと思いますし、そういうことがあってはならないとは思います」とし、気を引き締めている。
最後に、スペインで苦労して掴んだものがあるのかについて質問されると「個人としてはそこまで大きく自信を持っているわけではありません。むしろ形容するなら覚悟と言ったほうが、正しい表現の仕方だと思います」と語り、それくらい自分を追い込んで本大会に来ていることを明かした。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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