日本代表、アブダビで全員集合
アジアカップは開幕したばかりだが、早くも波乱が続出している。オープニングマッチでは開催国UAEがバーレーンにあわや敗戦というところまで追い込まれた。
大会2日目となった6日には、前回覇者のオーストラリアがヨルダンに0-1で敗れる番狂わせも。前半にショートコーナーからあっさりとゴールを奪われた焦りからか、逆転はおろか同点に追いつくこともできなかった。
最も大きな驚きをもたらしたのは、タイの大敗だった。北海道コンサドーレ札幌所属で昨季のJリーグベストイレブンに選ばれたチャナティップをはじめベストメンバーを揃えたタイだったが、明らかな格下と見られていたインドに1-4というまさかの惨敗を喫した。東南アジア地域No.1を決めるAFFスズキカップで4大会ぶりに決勝進出を逃した失敗から立ち上がろうとしていた最中の衝撃的な敗戦だ。
日本も初戦の相手はグループ内で最も力が劣ると見られるトルクメニスタンとはいえ、一切油断できない。隙を見せれば足もとをすくわれることも十分に考えられる。だが、チーム内に不安要素がないわけではない。
森保一監督が率いるチームからは、グループリーグ初戦を前に離脱者も出ている。国内合宿前にFW浅野拓磨が負傷のためメンバー入りを辞退し、武藤嘉紀が追加招集された。さらに4日の練習で守田英正が右太ももの裏を痛めて戦線離脱。UAEで遅れてチームに合流した中島翔哉も、直近のリーグ戦で負傷した右下腿部の状態が思わしくなく、練習に参加することなく離脱が決まった。
ボランチの貴重な戦力として大きな期待を寄せられていた守田と、森保ジャパンでエース級の活躍を披露していた10番の中島を失う痛手はあまりにも大きい。グループリーグ初戦を前に、起きて欲しくないアクシデントが重なっている。
2人の離脱を受けて追加招集されたのは、アジアカップ開催国であるUAEのアル・アインでプレーしている塩谷司と、ロシアワールドカップ以来の代表招集となったベティスの乾貴士。彼らと欧州から直接UAE入りした吉田麻也、武藤、発熱で日本出発が遅れていた遠藤は6日から日本代表に合流。ようやく全員が揃って練習が行われた。