新10番・中島翔哉が離脱
5日に2019年アジアカップ(UAE)が開幕し、ホスト国のUAEがバーレーンと1-1で引き分けた。下馬評では、元日本代表指揮官のアルベルト・ザッケローニ監督率いるUAEが格上と見られたが、一時はリードを許しながらPKで追いつき、何とか黒星を免れるほろ苦い戦いぶりとなった。やはりどんな大会でも初戦は難しい。森保一監督率いる新生日本代表も初戦・トルクメニスタン戦(アブダビ)を9日に迎えるが、決して簡単なゲームにはならないだろう。
それを予感させたのが、現地3日目の5日午後に行われた地元クラブ、アル・ワハダとの練習試合だ。新エースナンバー10・中島翔哉(ポルティモネンセ)とボランチの成長株・守田英正(川崎)の負傷離脱が突如決まり、乾貴士(ベティス)と塩谷司(アルアイン)が追加招集されるという非常事態の中、彼らは大会前最後の非公開試合(35分×2本)に挑んだが、「課題の方が多かった。チームとしてどう攻めるかっていうのがまだまだだった」と原口元気(ハノーファー)が顔を曇らせる出来だったという。
1本目はGK権田修一(鳥栖)、DF(右から)酒井宏樹(マルセイユ)、三浦弦太(G大阪)、槙野智章(浦和)、長友佑都(ガラタサライ)、ボランチ・柴崎岳(ヘタフェ)と冨安健洋(シントトロイデン)、2列目右に堂安律(フローニンゲン)、左に原口、トップ下に南野拓実(ザルツブルク)、1トップ・北川航也(清水)という陣容でスタートした模様だが、引いた相手を攻めあぐねる場面が目立ったようだ。
2本目は青山敏弘(広島)、伊東純也(柏)らが交代出場。最終的には南野の2点と原口の1点で3-0の白星に持ち込んだが、「攻撃の部分でコミュニケーションや連動をもっと高めて、最終的な精度を含めて上げていかないとアジアカップなそんなに甘くない」と長友も改めて苦言を呈していた。