長友佑都【写真:Getty Images】
日本代表は28日、国内合宿3日目の練習を行った。DF長友佑都は、アジアカップに向けて万全の状態だ。
トルコのガラタサライに所属する長友は、10月24日に行われたシャルケ戦に出場した際にボールが胸にあたり途中交代。肺気胸で後日手術を受けた。当時はアジアカップに間に合うかが微妙と言われていたものの、すでに復帰を果たしている。
肺について「順調に回復しています」と長友。「ドクターは年内復帰が難しいかもしれないと言ってましたけど順調に回復して。ドクターも僕の検査結果を見て毎回びっくりしていた。肺がパンクして、穴が空いて空気が入らない。もう左側だけ小さくなってしまって、それが戻らないかもっていう状況だったんですけど、オペをしてから順調に回復して。リハビリもすごくしましたし、食事でもアプローチしましたから。ドクターもすごくびっくりしてまいました」と、驚異的な回復があったことを明かした。
今回のアジアカップは、「2011年のときと似てるっていうのは間違いない」と長友。このときは優勝という最高の結果を出したが、一抹の不安もある。
「優勝まで良い形でいけて、優勝できたんで良かったんですけど、これだけの勢いで壁にぶち当たったとき、一気に崩れる可能性もあって。だから、この怖さも正直不安ではある」
「良い状態で行っているというのはうれしいことでもあるんだけど、壁にぶち当たってないから、壁に当たったときに今の若い選手、勢いに乗っている選手がどういう捉え方をするのか、どういう成長をするのかってところが優勝するためのカギになる」
そういった状況をケアするのもベテランの役目。長友は「ホントにうまくいかないっていう状況も想定して、自分自身の対応というか、そういうこともちょっと考えて意識したいなと思います」と語っている。
長友自身も危機感を持っている。「このアジアカップ、個人的に活躍できなかったら、日本代表には呼ばれないと思っています。それは世間一般の考え方というか、年齢の部分もね。僕自身はそんなの関係ねぇって思ってますけど、実際には年齢は関係ある部分で」と、自分にとっても挑戦の場と考えている様子だ。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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