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Jリーグ 6年前

FC東京、“いつもの結末”も評価は上々。過去との違い、長谷川監督が植えつけたもの【2018年Jリーグ通信簿】

今シーズンのJ1リーグも全日程が終了した。この1年を振り返り、各クラブはどのようなシーズンを過ごしたのだろうか。今回は、長谷川健太監督体制1年目となったFC東京の今季を振り返る。

シリーズ:2018年Jリーグ通信簿 text by 編集部 photo by Getty Images

夏場までは好調

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FC東京【写真:Getty Images】

 2014年にガンバ大阪を国内3冠に導いた長谷川健太監督が就任したことで、今季のFC東京は例年以上に期待されていた。秘蔵っ子の大森晃太郎を獲得するなど戦力を強化し、開幕を迎えた。

 前半戦はJ1をリードする存在だった。破竹の勢いで白星を重ねたサンフレッチェ広島には及ばなかったが、2位をキープ。ロシアワールドカップによる中断期間が明けてからも勝ち点を重ねていく。

 代表クラスが並ぶ守備陣の強度は高く、簡単にはゴールを割らせない。ボールを奪えば手数をかけずに相手ゴールに迫る。大森と東慶悟のサイドハーフは90分間エンジン全開、高萩洋次郎はセンス抜群のワンタッチパスで攻撃を彩った。そして、ストライカーのディエゴ・オリヴェイラは馬力を生かして守備網をぶち破った。スーパーサブの永井謙佑も、その爆発的なスピードで相手を震え上がらせている。

 チームとしての約束事があり、その中で個人が特徴を発揮する。これがうまくハマり、FC東京は上位で戦い続けた。

 しかし、夏場以降は失速。8月から10月にかけて8試合も勝利から遠ざかることに。この間に順位を落とすと、もう一度ギアが上がることはなかった。最後は2連敗で終え、6位に収まった。

 FC東京は毎年、質の高い選手を擁している。過去5年を振り返っても、昨季こそ13位と低迷したものの、その他は一桁順位。2015年には年間4位に入っている。今季も強さを見せる時期はあった。

 優勝争いに顔を出しながら、最終的に“圏外”でシーズンを終える。今季もそんな結末だったが、これまでと異なる点もある。長谷川監督が就任したことで、チームは闘う集団へと変貌を遂げた。クオリティのある選手がハードワークを惜しまなければ、間違いなく強い。その意味で、来季はさらに期待が持てるかもしれない。

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