ミランのゴンサロ・イグアイン【写真:Getty Images】
欧州サッカー連盟(UEFA)からファイナンシャル・フェアプレー(FFP)違反による処分を下されたことで、ミランはFWゴンサロ・イグアインの完全移籍での獲得を断念する可能性があるかもしれない。伊紙『トゥットスポルト』などが見通しを伝えている。
ミランは2014年から2017年までの3年間にFFPの基準を満たすことができなかったとして、14日にUEFAから処分を言い渡された。1200万ユーロ(約15億4000万円)の罰金に加え、今後2年間の欧州の大会では選手登録人数が21人(通常は25人)に制限される。
さらに、2021年6月までに収支を均衡させなければ、欧州の大会への出場を禁止する処分も下される。罰金支払いに加えて収支均衡を求められることで、ミランは今後の移籍市場で出費を抑えざるを得ない。
そこで、イグアインが“犠牲”になるのではないかという見方が強まっている。ユベントスからのレンタルで今季加入したイグアインには、移籍金3600万ユーロ(約46億2000万円)での完全移籍のオプションが設定されている。
高額の移籍金に加えて、950万ユーロ(約12億2000万円)という年俸もクラブにとって大きな負担となる。現時点ではミランで期待されたほどの活躍を見せられていないと評価されていることもあり、オプションが行使されるかどうかは危うい状況になったとみられている。
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