「え? 日本のメディアがなんで?」
先週のインターナショナル・マッチデー。フランス在住の私は、フランス対オランダを観に行く予定にしていたが、急遽W杯で日本と同グループに組み分けたギリシャ代表の対韓国戦に足を運ぶことになった。フランスネタとはズレるが、あまりに反応が面白かったので感想を少し。
まず、これほど熱の入り様が違うのか、というのに驚いた。前日の公開練習から始まった取材で、一番大所帯だったのは日本のメディアだった。テレビ局が4社、通信社に一般紙、スポーツ新聞と、総勢30~40人。
当該国の韓国よりも、地元ギリシャメディアよりもダントツで多い。最初、アジア人ということで、ギリシャ人たちは韓国メディアが来ていると思ったようだが、日本人だと知ると、
「え? 日本のメディアがなんで? ギリシャ代表ってそんなに人気あるの?」と真顔で聞いてくるではないか。
「いや、あの、W杯で同じグループですよね…」と答えると、「なにっ! あとの2ヵ国はどこだ?」と、さらにズッコケるリアクションが返って来た。
ギリシャメディアの名誉のために付け加えておくと、グループ分けを知っていた記者さんはもちろんいたし、海外組を中心に、日本の主力プレイヤーの動向にしっかり注目している人もいた。
しかしみなに共通していたのは、「だってまだ3ヶ月もあるんだから…」というのんびりムード。W杯までには4試合テストマッチがある。これはその1つめだ。だからこの試合の重要度はまったくない、と言っていい。