鹿島アントラーズ対サガン鳥栖【写真:Getty Images for DAZN】
明治安田生命J1リーグの最終節となる第34節の試合が1日に各地で開催された。
上位ではすでに川崎フロンターレが優勝を決めていたが、来季AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の出場権を懸けた3位以内の争いは最終節までもつれ込んだ。勝ち点56で2位のサンフレッチェ広島、55で3位の鹿島アントラーズ、54で4位の北海道コンサドーレ札幌の3チームが2つの枠をめぐって争う。
札幌と広島は、札幌のホームでの直接対決を戦い、勝ったチームは確実に3位以内に入ることができるという劇的な状況の最終節となった。広島は前節まで6連敗、8試合勝利なしという極度の不振の中で最終節を迎えていた。
試合は序盤から動き、前半3分にはジェイの落としたボールをチャナティップが低いシュートで決めてホームの札幌が先制。さらに21分、ゴール前に抜け出そうとしたチャナティップに対して広島GKが飛び出したが、クリアボールを拾ったジェイがロングレンジから無人のゴールへの見事なループシュートを決めてリードを広げた。
だが広島も39分、馬渡和彰のゴールで1点を返して前半を1点差で折り返す。51分には柏好文からのクロスに合わせた柴崎晃誠のヘディングで2-2の同点に追いついた。試合はそのままドローでタイムアップを迎え、広島は連敗を6で止めた。
一方、鹿島はJ1残留の懸かるサガン鳥栖をホームに迎えての試合。両チームともにゴールは奪えずスコアレスドローで終了した。
この結果、3チームともに勝ち点1を加えることになり、順位に変動はなし。2位の広島と3位の鹿島がACL出場権を獲得した。だが、天皇杯で準決勝まで勝ち進んでいる鹿島が優勝した場合には、4位の札幌にも出場権が回ってくることになる。
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