日本代表の森保一監督【写真:Getty Images】
キリンチャレンジカップ2018の試合が20日に行われ、日本代表とキルギス代表が対戦。日本が4-0で快勝を飾った。
試合後、森保一監督は「FIFAランキングだけでいうとキルギスの方が格下ということで見られる対戦だと思いますが、選手たちが私が言わずとも自分たちで自分たちのレベルアップをするための試合にすると声をかけて試合には言ってくれ、点差が離れてきてもチャレンジする姿勢を失わず、声をかけながら、意思統一しながらやってくれたことが良かったと思います」と振り返った。
16日に行われたベネズエラ代表との試合から先発を全員入れ替えて臨んだこの試合。「もっと縦パスを入れることができるタイミングがあったり、あるいは縦パスが入った後に個で局面を崩すだけでなく、連係・連動の形をもっと多くだせれば良かったという課題はあると思います」と今後の宿題も口にした。
来年1月にはアラブ首長国連邦(UAE)でアジアカップが開催される。これまでのチーム作りに関しての問いに対し森保監督は「我々にとってどれだけいいトレーニングになるかということ、チームとして考えて選手たちがトライしてくれたことは今日の試合での成長につながり、これからへの自信になったと思います」と話し「アジアカップに向けてたくさんの選手が経験してくれたことが、これからチームに戻ってさらなる成長に選手たちはつなげてくれると思っていますので、アジアカップに向けて今できる最善のことをしてくれたと思います」と一定の手ごたえを感じているようだ。
一方で「選手起用の中で全てが同じレベルの選手でないことは、もちろんグループの中であり得ることだと思います」と語り「まだまだ経験や力が足りない選手に関しても、可能性が、これからまだまだ伸び代がある選手ということで、これからの可能性という部分で招集している選手もいます。今はまだ経験の浅い選手、実力的には足りない部分がある選手も、こういう日本代表の経験を通すことによって、試合経験をすることによってさらに伸びてくると思いますし、試合を通じて気づいた部分を自チームに戻ってレベルアップにつなげてもらうことが、日本代表のさらなるレベルアップにつながると思います」と今後の選手の更なる成長を期待している。
「想定外のことが起きても、選手たちがそこで動揺することなく、与えられた環境、時間の中で試合に向けて落ち着いて何ができるかというところにベストを尽くしてくれましたし、与えられた中で常にベストを尽くすということ、スタッフがやってくれたことはこれからも続けていきたいと思います」と2018年を総括した森保監督。来年は更なる進化した日本代表を見る事が出来るだろうか。
(取材:舩木渉、文・構成:編集部)
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