バックアップ選手の底上げは早急の課題
2018年日本代表ラストマッチとなる20日のキルギス戦(豊田)は、1月に迫った2019年アジアカップ(UAE)前最後の一戦でもある。森保一監督が「チームとして2セット分、それ以上の幅を持って戦えるようになりたい」と理想を口にした通り、バックアップ選手の底上げは早急の課題。今回のゲームでは控え組の真価が試されるだろう。
指揮官も明言したように、スタメンは16日のベネズエラ戦(大分)から大幅に変わる。GKは東口順昭(G大阪)か権田修一(鳥栖)のいずれか。森保体制の出場試合数を考えると、権田の可能性が高そうだが、現時点での正守護神・東口を全くプレーさせないままアジアカップに挑むのは不安もつきまとう。今回はおそらく東口が出るのではないかと見られる。最終ラインは右から室屋成(FC東京)、三浦弦太(G大阪)、槙野智章(浦和)、山中亮輔(横浜FM)。初キャップを飾る左足のスペシャリストである山中にはより期待が高まるところだ。
ボランチは三竿健斗(鹿島)と柴崎岳(ヘタフェ)の組み合わせが有力。三竿・守田英正(川崎F)コンビの可能性もあるが、クラブで出番なしの状況が続く柴崎はここで試合を重ねておいた方がいい。森保監督の判断が注目される。
その前の2列目と1トップの攻撃陣4枚は前回と総入れ替えで、右に伊東純也(柏)、トップ下に北川航也(清水)、左に原口元気(ハノーファー)、1トップに杉本健勇(C大阪)という顔ぶれ。主力に準じる扱いの原口はアジアカップ当確と言えるが、それ以外の3人は完全なる当落線上。今回のパフォーマンス次第で香川真司(ドルトムント)らの必要性がより高まる可能性もあるため、アピール失敗は許されない。