日本代表の森保一監督【写真:Getty Images】
19日、日本代表の森保一監督は20日に行われる20日に豊田スタジアムで行われるキリンチャレンジカップ2018のキルギス代表戦を前に記者会見に臨んだ。
年内最後の試合となるゲームを前に森保監督は「アジアカップに向けて、日本代表としては最後のキリンチャレンジカップでの試合になるし、準備という部分でも国際親善試合は最後になるが、まずはチーム力をしっかりと上げて行けるように戦術の浸透を図り、レベルアップすることを明日の試合でも考えてのぞみたい。そうすればアジアカップでもいい戦いができる。次につながる試合をしたい」と抱負を語った。
キルギス戦は大幅なメンバー変更を示唆した森保監督。「チームとしても2チーム分、それ以上の幅を持って戦いたい。攻撃の部分でも9月からの活動で長い間、プレーしている選手がいるが、その選手たちが誰とでもコンビを合わせられるように、より多くの選手に絡んでもらえるようにしたい。システムはこれから考えたいが、まずはより多くの選手が誰とでも連携連動できるように、選手層を厚くしたい」と今まで出番がなかった選手に取っては大きなアピールの場となりそうだ。
森保監督就任後は南野拓実や中島翔哉といった若手の活躍が目立っている。「若手が躍動できているのはベテランが思い切りプレーをさせてあげる環境づくりをしてくれているからこそ。チームとしてそのバランスが非常にいいので、これまではよりチームとしての活動ができてるのかな」と経験ある選手の働きを評価している。
ロシアワールドカップ後に最初に行われる大きな大会が来年1月にアラブ首長国連邦(UEA)で開催されるアジアカップだ。「ワールドカップをスタッフとして経験し、これまで自分の経験の中でのアジアでの戦いは別々に考えなければいけないと思っていますし、選手の中でも認識はあります。ただし、相手がより我々に併せてくるということはアジアの中で対策されるということでのぞまないといけないし、我々がやろうとすることをこれまで9月のキリンチャレンジカップから積み上げてきたものを、キルギスと言うアジア勢でもトライしたい。アジア以外の世界での対戦相手とアジアでの違う戦いを想定しつつも、目指していくものはしっかりやりたい」と話す森保監督。
果たして本番前最後の一戦で確かな手ごたえを得る事が出来るだろうか。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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