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日本代表 6年前

森保Jに必要な中島・南野・堂安に頼らない得点パターンの構築。攻撃停滞の解決策とは?

日本代表は16日、ベネズエラ代表と国際親善試合で対戦し1-1の引き分けに終わった。森保ジャパン自慢の攻撃陣は、これまでの躍動感が鳴りを潜め不発。来年1月のアジアカップに向けて、2列目の中島翔哉、南野拓実、堂安律らだけに頼らない攻撃パターンと得点源を確立する必要がある。(取材・文:元川悦子)

text by 元川悦子 photo by Getty Images,Shinya Tanaka

渋滞で選手たちのスタジアム入りが遅れ…

日本代表
渋滞によりスタジアムに到着する時間が遅れ、十分な準備時間が取れなかった日本代表【写真:田中伸弥】

 2002年日韓ワールドカップ開催地であり、過去に何度も国際Aマッチの行われている大分。16日のベネズエラ戦では異例の大渋滞が起きた影響で、日本代表選手たちの会場入りがキックオフ約40分前になってしまった。

「バスの中で40分くらいじっとしていた」と南野拓実も証言したように、彼らは十分な準備時間が取れなかった。バスの中で相手の映像を見ながらイメージを膨らませるなど、それぞれにできることはやっていたが、ピッチに出てのウォーミングアップはできなかった。「きつかったですね」と酒井宏樹が語った通り、序盤の選手たちはどこかギクシャクしたものを感じさせた。

 その影響か、森保一監督就任後3試合でゴールを量産してきた中島翔哉、南野、堂安律の2列目トリオが決定力を欠く。16分には左で中島のスルーパスに抜け出した堂安が中央折り返し、南野がフリーで詰めたもののうまく合わずにシュートに至らない。

 堂安も26分に大迫勇也からパスを受け、トラップして反転し浮き球のシュートを放つチャンスが巡ってきたが、惜しくも枠を外してしまう。中島も34分のGKとの1対1をモノにできないなど、微妙に感覚のズレを感じさせた。

 日本代表49キャップ目の酒井に待望の初ゴールが生まれたものの、結局、その1点を守り切れずに1-1のドロー。「前半のうちに2、3点取れるチャンスがあったのに、決められるところで決めないとああい展開になる。個人的には勝つべき試合だったという感想です」とキャプテン・吉田麻也が苦言を呈したが、森保ジャパン4連勝は叶わず。不完全燃焼感の色濃く漂う結末になってしまった。

 とりわけ、4戦連発を狙っていた南野がシュート1本に終わったのは気がかりだ。

「相手の8番(トマス・リンコン)がスペースをつぶしに来ていた分、いつもよりスペースでボールを受けづらかった。前向きにボールを受けるためにどうすればいいかをもっと考えないといけない。ボールを失う回数も多く、シュートをちゃんと打てていなかった」と背番号9は分析したが、ここ2ヶ月の代表戦で4得点も奪っていれば、さすがに研究されるのは当たり前。

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