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日本代表 6年前

ベネズエラ守護神が見極めた「NMD+大迫」の真価。森保J攻撃陣が秘めるポテンシャル

日本代表は16日、ベネズエラ代表との国際親善試合に1-1で引き分けた。森保一監督がチームを率いるようになってから初めて勝ちを逃す結果となったが、相手の質の高さもあって非常に有意義な一戦となった。そこで相手のベネズエラ代表選手たちは日本の攻撃陣をどのように見極め、迎え撃ったのだろうか。(取材・文:舩木渉)

text by 舩木渉 photo by Shinya Tanaka , Getty Images

警戒された日本のアタッカー陣

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ベネズエラのGKラファエル・ロモ【写真:田中伸弥】

 日本代表の連勝は「3」でストップした。

16日に行われた国際親善試合のベネズエラ戦は1-1のドロー。試合直前には両チームとも大渋滞に巻き込まれてスタジアム入りが大幅に遅れ、ウォーミングアップが十分にできないトラブルもあった。それでも試合内容は成果も課題も見つかる、充実したものに。スコアも展開を考えれば妥当と言えるだろう。

 ベネズエラは本気だった。長距離移動や時差に苦しめられることの多い南米や北中米カリブ地域のチームは、日本と対戦する場合にメンバーを落としていたり、コンディションが整わなかったりする場合が多い。

 だが、先を見据えたうえでフィジカル的にも優れた能力を持つ選手を揃えたベネズエラは、しっかりと日本の戦い方を分析し、ピッチ上に日本を上回るための戦術を落とし込んできた。所属クラブが世界各国に散らばっている影響で来日メンバー全員が揃ったのは試合2日前の夜だったが、短期間でも最善の準備を整えられたのは、すでに基礎が固まっているチームの完成度の高さ故だろう。

 一方、来年1月のアジアカップに向けてチーム作りを進める日本も、試合を重ねるごとに選手同士の連係や森保一監督が指向する戦術の浸透度が高まっている。中でも中島翔哉、南野拓実、堂安律の「NMD」トリオに、最前線の大迫勇也を加えた攻撃ユニットの破壊力は多くの人々から期待を寄せられているところだ。

 ベネズエラのラファエル・ドゥダメル監督も試合前日の記者会見で「パワフルな攻撃力」や「非常にダイナミックに、そして高いインテンシティを保ってプレーすること」を日本の強みに挙げていた。実際に試合が始まってみても、まず前線の4人にいい形でボールを渡さないようにする狙いが見え、「NMD+大迫」を警戒しているのは明らかだった。

 では、ピッチ上の選手は日本の攻撃ユニットの力をどのように見極めていたのだろうか。最後の砦として一番後ろで日本の攻撃を受け止めていたベネズエラのGKラファエル・ロモに「お世辞抜きで、日本の攻撃陣について正直な意見を聞かせて欲しい」とお願いして、いくつかのトピックについて語ってもらった。

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