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チェルシーMFカンテ、どこまでも誠実。タックスヘイブン用いての税金逃れも拒否

text by 編集部 photo by Getty Images

エヌゴロ・カンテ
チェルシーのエンゴロ・カンテ【写真:Getty Images】

 チェルシーに所属するフランス代表MFエンゴロ・カンテの人格者ぶりを示す新たなエピソードが話題となっている。英紙『ミラー』が14日付で伝えた。

 数年前まではフランス2部でプレーしていたが、レスター・シティでクラブ史上初のプレミアリーグ優勝に大きく貢献し、その後チェルシーへ移籍して世界屈指の守備的MFと評されるまでに上り詰めたカンテ。フランス代表として今夏のロシアワールドカップでも優勝を飾った。

 どのチームにとっても欠かせない存在としてプレー面で高い評価を受けるだけではない。その謙虚さや親しみやすさなど人間性の素晴らしさでも知られ、「癒やしキャラ」「愛されキャラ」としてのエピソードの数々が伝えられている。

 サッカー界の様々な契約情報などを暴露する「フットボール・リークス」が、そのカンテとチェルシーとの契約に関する機密情報を伝えた。通常であれば、こういった形で明かされる情報は選手にとって隠したいものであったり、評判を悪化させるものであることが多いと言える。

 だがカンテにとっては、暴露情報でさえも評判を高める材料にしかならなかった。チェルシーとの契約時に、カンテは「タックスヘイブン」を利用しての税金逃れを拒否したようだ。

 2016年にチェルシーに加入するにあたって、給料のうち肖像権料にあたる金額の半分を、租税回避地として知られる英王室属領のジャージーに設立された会社を通して受け取ることが提案されたとのこと。だがカンテはその提案を拒否し、今年2月に英国内の会社を通しての支払いが合意するまで肖像権料を受け取らなかったという。

 リークされたというカンテの税務顧問によるEメールには、「エンゴロの意志は固い。彼は単純に普通どおりの給料を望んでいる」と記されていた。租税回避地を利用した場合と比較して、カンテは数十万ポンド(数千万円)単位の納税を行うことになるとみられる。

【了】

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