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中村憲剛「こんな幸せな38歳はいない」。“質の追求”で勝ち取った連覇に歓喜

text by 編集部 photo by Getty Images for DAZN

中村憲剛
川崎フロンターレの中村憲剛【写真:Getty Images for DAZN】

 10日に行われた明治安田生命J1リーグ第32節の結果、川崎フロンターレが昨季に続いての2連覇を決めた。MF中村憲剛は今季のチームの戦いぶりを振り返り、“自分たちのサッカー”の追求を進めた結果が連覇に繋がったと語った。

 首位に立つ川崎Fは10日のセレッソ大阪戦に勝てば自力で優勝が決定する状況だったが、結果は1-2の敗戦。だが2位のサンフレッチェ広島も敗れたことで2試合を残しての優勝が決まった。

 中村はこの日の試合について、「いくらでも言えることはありますし、ケチをつけられることもたぶんあるとは思うんですけど」としつつ、いずれにしても優勝を決めたことについて「1年間の取り組みが結果に出たのでホッとしています」と安堵する様子を見せた。

 今季のチームの戦いぶりについては、「去年ある程度自分たちのやるべきことが見えたので、その質の追求、ただそれだけだったと思います」と中村。「何かを新しく変えたわけでもない。相手に何もさせないで、自分たちがひたすら持って攻めるという、自分たちがやるべきことをやれば違う次元に行けるサッカーになると僕らは思っているので」と川崎Fのサッカーへの自信を強調した。

 チームとしても個人としても長年タイトルに手が届いていなかったが、36歳となった2016年にJリーグ年間MVPに選出され、その後J1連覇を成し遂げた。「続けるって大事だなと思います」とベテランMFはキャリアに思いを馳せた。

「(タイトルを)獲れていないことが自分の中でモチベーションにもなっていましたし、獲ったことでそれがまたモチベーションになる。何でもモチベーションになるというのは自分次第だとは思います」と中村。「幸せな38歳だなと思います。こんな幸せな38歳はいないと思うので、これは本当に皆さんに感謝したいと思います」と近年の充実ぶりを喜ぶ様子を見せている。

 来季に向けては「もちろん相手も対策はしてくるだろうし、今年とはまた比べものにならないプレッシャーがかかる」とコメント。だが「それを跳ね返せるだけのパワーが今のチームにはあると思います」とさらなる成功への自信を覗かせた。

【了】

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