DCユナイテッドのウェイン・ルーニー【写真:Getty Images】
イングランド代表のガレス・サウスゲート監督は、FWウェイン・ルーニーを“引退試合”のため招集することは自身の決断ではなかったことを示唆しつつ、ルーニーの実績に対して敬意を払うべきだと主張した。英紙『ガーディアン』など複数メディアが会見でのコメントを伝えている。
イングランド代表として119試合に出場し、歴代最多の53ゴールを記録したルーニーは、2017年8月に代表引退を宣言。だが今月15日に行われるアメリカ代表との国際親善試合に出場する見通しとなり、8日に発表された代表メンバーに含まれた。
サウスゲート監督は会見で、ルーニーの招集について「どういう議論があったのかは知らない」とコメント。ルーニー本人とも「直接話はしていない」と述べ、招集の決定に関与していなかったことを示唆している。
すでに代表でのキャリアを終えたルーニーを1試合のみ招集することに対しては、現在のチームの強化の貴重な機会を奪うなどの理由で批判的な意見も多い。だがサウスゲート監督は招集に理解を示し、ルーニーへの尊重を求めた。
「(批判は)残念なことだ。素晴らしい選手にふさわしい記念になってほしいと思う。彼がイングランドでどれほど活躍したかについてはしばしば過小評価されていると思う」と指揮官は述べた。
ルーニーはアメリカ戦の後半に途中交代で投入される見通しであり、当初報じられていたようにキャプテンを務めることも背番号10を着ることもないという。サウスゲート監督は「(投入の)正確な時間を言うつもりはないが、ファンが帰宅し始める前であるべきだと思う」と見通しを示している。
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