川崎Fが連覇に王手
川崎フロンターレが、リーグ連覇に大手をかけた。第31節ではホームで柏レイソルと対戦。前半21分に先制すると、33分にはセットプレーから谷口彰悟が頭で決めてリードを広げる。そして後半終了間際にダメ押しゴールをゲット。タイトルレースのプレッシャーも感じさせず、クオリティの高いサッカーで勝ち点3を積み上げた。
柏はこの日に向けて3バックでの戦いを準備してきたが、川崎Fは動じない。サイドバックを中に絞らせ、サイドハーフが外に張るなどして、相手に優位な状況を作らせない。前からプレスに来るわけでも、後ろでブロックを作るわけでもない柏に対し、川崎Fは余裕を持ってボールを動かしてチャンスをうかがった。そして21分、左サイドのスペースに守田英正が走る。マークを外した守田はゴール前の状況を確認し、マイナスのクロスを供給。これを家長昭博が冷静に蹴り込み、スコアを動かした。
セットプレーではゾーンで守る相手を出し抜き、身長193cmのオルンガの後ろから谷口がフリーでヘッドを決めた。2-0としてからは相手にチャンスを作られる場面もあったが、リーグ最少失点の守備は簡単には崩れない。そして89分、味方のシュートのこぼれを阿部浩之が決めて勝負あり。柏は守護神の中村航輔が復帰していたが、川崎Fはお構い無しとばかりに複数得点を奪ってみせた。
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