レスター・シティのジェイミー・ヴァーディー【写真:Getty Images】
レスター・シティのFWジェイミー・ヴァーディーは、悲劇的なヘリコプター墜落事故で命を落としたヴィチャイ・スリヴァッタナプラバ氏への思いを胸に今週末の試合に臨む。英メディア『スカイ・スポーツ』のインタビューに自身やチームの心境を語った。
レスターのオーナー・会長を務めていたスリヴァッタナプラバ氏は、先月27日に行われた試合のあと、スタジアムから飛び立ったヘリコプターが墜落する事故により命を落とした。選手たちやファンに愛される存在だった同氏の悲劇的死去は大きな悲しみを引き起こしている。
ヴァーディーはスリヴァッタナプラバ氏について、「単なる会長ではなかった。文字通り大きなファミリーの一員だった」とコメント。「相手が誰であっても時間を割いてくれたし、残された写真でも分かるようにいつも笑顔だった。そういう姿を決して忘れることはない」と述べた。
現地時間3日に行われるプレミアリーグ第11節のカーディフ・シティ戦は、スリヴァッタナプラバ氏の死去以来最初の試合となる。「みんなプレーしたいという話をしていた。ヴィチャイもそう望んだだろうし、僕らはそうするつもりだ」とヴァーディーは語る。
「何をすべきかは分かっている。ピッチに出て、彼の名に恥じないようなパフォーマンスを見せなければならない。それが勝利に繋がることを願っている。結果は関係ないと周囲は言っているが、僕らはみんな良い結果にしたいと思っている」と勝利へのこだわりも強調した。
今週末の試合を終えたあと、選手たちはスリヴァッタナプラバ氏の母国タイで執り行われる葬儀に参列することが見込まれる。「みんなにとって人生で最も辛い1週間だった。参列するのは僕らにとってすごく大事なことだ」とヴァーディーは思いを口にしている。
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