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編集日記 12年前

バールでレアルの赤を飲んだが…【還暦後の蹴球酔談】

社長の宇佐美です。会社の人間と酒を飲むのが何より好き。日記のタイトルを悩んでいたら、編集長の植田に「『酔いどれ蹴球記』はどうですか?」と言われた。でも、あんまり酔うこともないので却下した。

text by 宇佐美光昭

ワインの質ではバルサの圧勝?!

 先日、スペイン風居酒屋(今風だとバール)に会社のメンツと行った。会社の近所にある気のおけない飲み屋だ。前回行ったときはバルサのワインがあるというので飲んでみたのだが、まあまあいけた。

 今回はなんとレアル・マドリーのワインもあるとのことで、せっかくなので両方一緒に頼んでみた。バルサのワインの味は知っていたのでそちらからいただくことにしたのだが、順番がいけなかったのか、もとがいけないのか、レアルの赤はかなりいただけなかった。

 ボトルからして既にバルサの方がうまそうに見えるのは飲んだ後の話としても、サッカーの話にしても、反体制派のバルサが今や王道まっしぐら。書店さんでも海外サッカーといえばバルサ本一辺倒で少々食傷気味という。

 かく言う弊社もバルサ本は何点も出版している。天下のレアル・マドリーもこの日本では完璧にヒールと化していて、負けても素直に喜べない微妙な感じがある。

 まあ、ひねくれていた若い頃に戻ったと仮定しても、レアルをひいきする気になれたかどうかは怪しいのだが、何をしてこうなっているのか、バルサ、レアル話は尽きないながらもレアルの赤では到底終われず、もう一本別なものを頼まなくてはならないはめになったのである。

【了】

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