試合後、ピッチ上で緊急ミーティング
序盤は試行錯誤を繰り返し、結果として新しいチャレンジを始めている、という実感が僕のなかで膨らんできたからか。昨シーズンは自分に対するいろいろな発見もあった。
ベルマーレの監督を務めて6年目で、周囲からはマンネリ感もあるのでは、と幾度となく聞かれたが、僕はいっさい感じることがなかった。
チームという組織をいかにして動かし、最終的には勝たせていくのか。昨シーズンを振り返れば、思ったことの9割は言葉にして選手たちに伝えてきた。たとえば、ホームにFC岐阜を迎えた4月15日の明治安田生命J2リーグ第8節。3対3で引き分けた試合後に、周囲が驚くような行動を僕は取っている。
監督会見を終えて、ロッカールームに戻っている途中だった。試合後のクールダウンを終えて、引き揚げてくる選手たちが視界に入った。そのうちの6人を呼び止めてピッチの上、ちょうどコーナーフラッグが立っている付近で緊急ミーティングを始めた。
参加させたのはキャプテンのMF菊地、副キャプテンのGK秋元、ボランチの石川俊輝、そしてDF杉岡大暉、DF石原広教、MF齊藤未月の十代トリオの計6人。FC岐阜戦では石原以外の5人が先発し、石原は後半12分に、最初の交代カードを切ったときにピッチへ送り出していた。
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