逆転されても止まらない川崎F
J1優勝を果たすのは川崎フロンターレか、それともサンフレッチェ広島か。FC東京が3位につけているものの、首位との勝ち点差は『14』と大きく水を開けられている。すぐ下には鹿島アントラーズや浦和レッズ、北海道コンサドーレ札幌が迫ってきており、AFCチャンピオンズリーグ出場圏を死守することが第一目標となる。
さて、リーグ連覇に向けてギアを上げた川崎Fは今節、ヴィッセル神戸と対戦した。
アンドレス・イニエスタが川崎Fの流麗なサッカーをどう見たのかも気になるところだが、川崎Fの強さが光る試合だった。
小林悠のPKで前半立ち上がりに先制したものの、直後にオウンゴールで追いつかれた。28分と35分にも失点し、一時は1-3とリードを広げられた。しかし、終わってみれば5-3。家長昭博、齋藤学がネットを揺らし、正確で美しい連係から大島僚太もゴール。最後はエウシーニョがダメ押し弾を決め、スタジアムを沸かせた。
連覇を目指す上で大きな勝利だろう。リードを広げられても浮き足立つことなく、相手の隙を絶えず突いていった。チームとしてやるべきことを遂行し、実際に結果を出したのだから、川崎Fは紛れもなく強者と言えるだろう。
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