カウンター阻止への3ヶ条
森保ジャパンはコスタリカに3-0、パナマにも3-0と2試合続けて無失点で勝利してきたが、今度の相手はFIFAランキング5位のウルグアイ。ロシアワールドカップでベスト8に入っている、日本代表にとって”格上”の相手だ。しかも、これまでの対戦は全てホームの親善試合で1勝1分4敗。過去3試合は1-3(2008)、2-4(2013)、0-2(2014)と敗れている。
それらの試合での失点の多くが鋭いカウンターによるものだ。「ウルグアイはカウンターから決め切る力、それだけのクオリティを持った選手がいる」と森保一監督は語る。
確かにウルグアイのオスカル・タバレス監督が「(ロドリゴ・)ベンタンクール、(マティアス・)ベシーノ、(フェデリコ・)バルベルデ、(ルーカス・)トレイラといった選手たちはこれまでと違うサッカーをウルグアイ代表にもたらしてくれた」と語るように、以前よりテクニカルな中盤はボールを動かして相手の守備を崩す能力が備わっており、それを警戒する必要もある。
それでも最も気をつけなければならないのは研ぎ澄まされたカウンターだ。ボールを奪った瞬間から始まるカウンターを阻止するには「奪われない」こと、ついでパスを「出させない」こと、そして当然だが最後に「決めさせない」という3段階の注意が求められる。まずはやはり、いかに中途半端な場所でボールを奪われないかが大事になる。そのために森保監督は「攻撃を完結させる」ことの重要性を強調する。
パナマ戦では日本がボールを持ったところから積極的に縦パスをつけて、それが南野拓実の先制点のようにハマった場合はいいが、中途半端にボールをカットされて守備に回るシーンが多かった。そうなると後手を踏み、自陣でファウルしてしまいやすくなる。
それでもパナマ戦はなんとか守り切れたが、ウルグアイはそこからより鋭いカウンターを狙ってくる。中盤でボールをカットされたときはもちろん、自陣の深い位置であっても、相手が前がかりでバランスが崩れていれば、1本のパスから2トップがスペースに走り、ゴールに迫ってくるのだ。