日本代表の森保一監督【写真:舩木渉】
日本代表の森保一監督は15日、翌日に控える国際親善試合のウルグアイ代表戦に向けて記者会見に臨んだ。
ロシアワールドカップでベスト8に入ったウルグアイは、12日に韓国代表と対戦して1-2で敗れている。それでもアジア遠征にはほぼベストと言えるメンバーが帯同してきており、森保ジャパンにとってこれまでで最も厳しい相手に間違いないだろう。
「FIFAランキング5位で、ロシアワールドカップでベスト8に入って、過去のワールドカップで優勝したことのある国。パナマやコスタリカと比べても、さらに厳しい試合になることを覚悟しながら戦わなければいけないと思っています。しかしながら、今の我々の力を測れるには最高の相手だと思います」
森保監督は「サッカーの基本であるボールの奪い合いの部分で、非常に球際のところに厳しく、激しくくるチーム」とウルグアイの印象について語る。そして、ワールドカップのメンバーからほとんど変わらない陣容の「完成度もあって非常に手強いチーム」に対し、日本の選手たちへ「試合の入りから球際のところを激しく、デュエルしながらやっていってほしい」と要求した。
もちろんパナマ戦で出た「相手に強くていい選手がいて、ボールが運べる選手がいる中でスタートのところで少し後手を踏んだ」という課題の克服にも挑む。3-0で快勝したものの、相手に20本以上のフリーキックを与えてしまったのがパナマ戦だった。
しかし、ウルグアイに同じ数のセットプレーを与えたらどうなるか。当然ゴールに迫られる回数は増えるだろう。森保監督もその点を危惧しており、「ウルグアイは決めきる力を持てるチームなので気をつけていこうと(選手たちに話しました)。後手を踏んだら、我々にとっていい守備はできない。よってファウルが増える。ゴール前に近づくほど直接、いい精度のボールを供給されて我々にとってピンチが増える」と気を引き締めていた。
ウルグアイも韓国に敗れたことで、アジア勢に2連敗だけはできないとプライドを持って挑んでくるはず。日本代表にとっては、現在地を知ることのできる試金石だ。
(取材・文:舩木渉)
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