イングランドで珍事【写真:Getty Images】
スタジアム外に駐車された車を移動させるよう場内アナウンスが行われたが、その持ち主はピッチ上で試合中の選手だった。英紙『デイリー・スター』などが、イングランドで起こった珍事について伝えている。
現地時間11日に、イングランド6部のダリッジ・ハムレットとプレミアリーグのクリスタル・パレスによる親善試合が行われた。本来のホームスタジアムからの退去を強いられたダリッジ・ハムレットが、本拠地を取り戻す資金を集める目的も兼ねた試合だったという。
ダリッジ・ハムレットの仮の本拠地で行われた試合には1226人の観客が観戦に訪れた。その試合の前半途中に、スタジアム外に駐車された車が他の車の妨げになっているとして、車種やナンバーを告げた上で移動させるように要求する場内アナウンスが行われた。
アナウンスが繰り返されても反応する観客は現れなかったが、3回目となったところで持ち主が判明。ピッチ上で試合をしていたダリッジ・ハムレットのGKプレストン・エドワーズの車だった。エドワーズはピッチ内から「オレの車だ!」と叫び始めたという。状況を把握して面白がった観客からは、「プレストン、車をどけろ!」というチャントも歌われたとのことだ。
試合がハーフタイムに入ると、エドワーズは車を移動するため慌てて駆け出していった。試合後にはツイッターの自身のアカウントで、「最初の2回は無視した。3回目にはレッカー移動すると言われてパニックになったよ!」とコメントしている。
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