日本代表の長友佑都【写真:Getty Images】
キリンチャレンジカップ2018の試合が12日に行われ、日本代表がパナマ代表に3-0の勝利を収めた。DF長友佑都は翌日に試合を振り返り、若い選手たちの躍動に賛辞を送っている。
ロシアワールドカップ後の初戦となった9月の試合には招集されず、今回チームに戻ってきた長友だが、パナマ戦では出場せず。森保一監督は代表での経験が浅い選手たちを中心としたメンバーを起用し、就任から2連勝となる白星を挙げた。
新生日本代表の戦いぶりを外から見守った長友は、「見てて気持ちよかったなというのが率直な印象」とコメント。「ミスは多かったのかなとは思いますけど、前に行って仕掛けてからのミスなので。これは本当に伸びしろがあるなってことを思いながら見てました」と積極的な姿勢を称賛した。
「若い選手たちがああやって躍動して結果を出してくれるというのは、やっぱり嬉しいですよね。僕自身もこれまで以上に刺激をもらっていて、まだまだトレーニングを積んで成長しないと若手に追い抜かれるんだなっていう危機感も芽生えるし、なんかいい感情でしたよ。見ながら楽しかったです」
長友と同じ左サイドバックでプレーした佐々木翔については、「本当に両足で精度の高いボールを出せるし、良いプレーヤーだと思いました」と長友。「身長もありますし、空中戦の強さもあるし。ただ僕とは特徴が違うんでね。僕はまた違った運動だったり、走力の部分で勝負していければいいかなと思います」とポジション争いに意欲を見せている。
最終ラインでは19歳の冨安健洋も先発で代表デビューを飾った。「19歳であれだけプレーできるのは羨ましいですよね。もう嫉妬ですよ。僕が19歳の時は大学で太鼓叩いてましたからね(笑)」と長友は冗談を飛ばしつつ、「とにかくワクワクしながら、冨安には良いプレーしろよと。ミスなんか恐れず、ミスしてもいいからガンガン行けよっていうことを言いました」と試合前の会話を明かした。
だが一方で、本当にミスを犯すべきではない場面でのミスには警鐘も鳴らしている。「相手が世界レベルになったり、ワールドカップのレベルになるとね。ミスを与えてしまうと結局失点に繋がるような部分が結構あったので。そこはやっぱり修正していかなければならないし、その厳しさというのは伝えていきたい部分でもありますね」
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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